基町資料室おしゃべりサロン、第1回目の様子
「基町資料室おしゃべりサロン」は、基町プロジェクトが運営している基町資料室で、昔の懐かしい写真や地図を見ながら、基町にお住まいのみなさん、基町にお住まいだったみなさんに、ご自身の思い出を語っていただく交流会です。
記念すべき第1回目のサロンで聞かせていただいた、基町の昔の思い出を一部お届けします。(内容はわかりやすい表現に変えています)
暮らしの風景
「昭和30年頃に家族で越して来ました。小学校の卒業アルバムを見返し、自分が住んでいた場所は『基町相生桜通り』という住所だったことがわかりました。」
「電電公社(現在のリーガロイヤルホテルあたり)の前でラーメン屋を営んでいました。夕方になると残業をする人々が腹ごしらえに食べに来てとても忙しかったです。子どもをおぶって動き回っていたので、近所の銭湯の店主が子どもをお風呂に入れてくれて、すごく助けてもらっていました。昔は隣近所で協力しながら生活していましたね。」
「その銭湯、曙湯(あけぼのゆ)と言うのですが、現在はひろしま美術館の敷地内の仏像(聖観世音菩薩像、昭和53年に設置、北村西望作)が立っているところです。曙湯の店主さんは『ありがたいわ〜』と喜んでいました。」
「当時の家の屋根は『こけらぶき』でした。杉の板を並べ、釘やなんかで打ちつけただけの簡単な作りだったので、よく台風で飛ばされました。(笑)駅弁の箱の底の部分みたいな板でしたよ。」
「写真を見ると、トタンで作られた屋根もありますね。夏は熱を集めて大変暑そうです」
生活の思い出
「父がオート三輪に鉄屑や廃品を積み、基町にある回収所へ持って行っていました。回収所は何箇所かありました。」
「鉄屑の回収所は『バス通り』の突き当たり付近に一軒あって、その近所にももう一軒あったのを覚えています。」
「子どもが磁石を使って小さな釘やクズを集めて帰ってきたんですが、『これだけじゃおやつ代には足りないから、もうちょっと集まったら売りに行こうね』と言っていたのを思い出します。」
「旧太田川ではしじみやコガイがよく取れました。親戚が味噌を送ってくれるので、父親が朝しじみを採ってきて、しじみの味噌汁を飲んで学校へ行きました。他にも白魚漁の網がありました。広島城の堀では蓮の実を採ったりフナ釣りをしました。」
「広島城跡が男の子の遊び場で、コウモリが飛んでいたのでみんなで捕まえてみよう!といって、コウモリを捕まえたりしました」
おしゃべりサロンについて
開催は、毎月第一土曜日、14時〜15時です。
65歳以上の方はいきいきポイント手帳をお持ちください。65歳以下の方もぜひどうぞ!
アパートが建つ前の懐かしい基町をご存じの方も、基町のことを知りたい・調べたい方も大歓迎!みんなで楽しくおしゃべりしませんか?
次回開催日:2022年8月6日(土)
内 容:昭和32年頃の戸別地図で、ご自身が育った家やよく遊んだ場所を探しましょう!
時 間:14:00~15:00
場 所:基町資料室(基町プロジェクト活動拠点M98向かい)
対 象:どなたでも(予約不要、定員5名程度)
参 加 方 法 :直接、基町資料室へお越しください。
車イスでお越しの方は事前にお問合せください。(会場入り口に段差がございます)
お 問 合 せ : 基町プロジェクト(基町郵便局2つとなり。基町16-17-2-103)
082-555-8250 (11:00~18:00、月・火はお休み)