7/9、Unitéで、ワークショップ「3Dプリンターのノウハウ1:建築模型への利用」を行いました。
講師は、市村隆幸氏(株式会社杉田三郎建築設計)。受講者は、広島市立大学と広島工業大学の大学生合わせて7名。この日は気温も湿度も高く、エアコンをかけてもなかなか涼しくなりません。
写真左の方が、講師の市村さんです。
熱溶解積層(FDM)式3Dプリンターの基本的な仕組みから、スライサーソフトの設定方法まで、具体的に説明。
今回会場に用意されたのは、Anycubic 社の Vyper 1台(左)と、Kobra 2台(中央、右)です。
Vyperの方が、印刷可能なサイズがちょっと大きいのと、堅牢性が少し高い感じです。
スライサーソフトの Ultimaker Cura を体験中。
2022年7月時点では、新機種の Kobra 用のプロファイルが Cura に用意されてないので、既存の他機種のプロファイルを応用して、Gcodeを作成する必要があります。
プリント中。
小さいデスクができました。ちょっと糸ひきが出てますが、成功です。
デスクをひっくり返してプリントすることで、サポートがつかないようになり、後作業を減らしたり、仕上がりが綺麗になったりします。
色々試してみます。
市村さんが、実際にお仕事でプリントされたモデルや模型などを持ってきてくれました。
Curaを体験中の受講生。
マスクをしているので表情がわからないですが、和やかな雰囲気でワークショップが進みます。しかし、暑い。
基町高層アパートを3Dプリントする場合、どういうモデルづくりをしたら良いか、みんなで話し合いました。
あっという間に、2時間のワークショップが終わりました。
今回のワークショップでは、3Dプリンタを利用することで、手では作りづらい複雑な形態を比較的簡単に実体化して確認できること、大量のパーツ作りから解放され時間的な余裕ができることなどが、3Dプリンタの利用価値であることがわかりました。
基町高層アパートの模型製作においては、住戸ユニットをどのようなパターンにするかがポイントだなと思いました。何パターンか試してみて、再現性や見た目の雰囲気、造形上の効率化などのバランスを確かめてみたいと思います。
第2回以降のワークショップを準備中です。是非ご参加ください!
このワークショップは、「令和4年度文化庁大学における文化芸術推進事業」の助成を受け、芸術と地域との繋ぎ手を担う人材を養成するための組織「HACH( -Hiroshima Arts&City Hive ・ 広島芸術都市ハイヴ)」が主催し、基町プロジェクトが共催する取組です。